比較に必要な情報を残す
役立つ記録は、例えば「メインジム・シーテッドケーブルロウ M1・表示45 kg・10回」です。次回ホテルでトレーニングするときには、「ロウ、45、10」より多くの情報が得られます。ジム名はどこで行ったかを、器具の識別情報はどの過去のセットが最も参考になるかを示します。
どの場所でも、日付、種目、セット種類、負荷、単位、完了した回数という基本項目はそろえます。同じ設定を再現するために必要な詳細を加えてください。部屋全体を描写する必要はありません。短いマシン名と安定して使えるメモのほうが、記憶を頼りに書いた長い説明より再利用しやすいことが多いです。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 場所 | メインジム、ホテルジムなど。再訪時も同じ名前を使う。 |
| 種目と器具 | シーテッドケーブルロウ・M1。似たマシンが2台あれば、モデル名か変わらない識別情報を残す。 |
| 設定 | シート位置3・幅の狭いニュートラルグリップのハンドル・同じケーブル位置。 |
| 負荷の記録ルール | このマシンの表示どおり45 kg。ハンドルにかかる力を計算した値ではない。 |
| 完了した内容 | ワーキングセット:10、10、9回。ウォームアップには別のラベルを付ける。 |
| 条件の変更 | 別のアタッチメント、片側での実施、いつもと異なる休憩など、関係する変化。 |
ケーブルマシンによって表示重量が異なる理由
ウェイトスタックの表示だけでは、2台のマシンの抵抗が同じとは判断できません。例えばLife Fitnessは、Dual Adjustable Pulleyの抵抗比を4:1と明記しています。[1]すべてのケーブルマシンがスタックを直接持ち上げるように動くと思い込まず、そのマシンの仕様を確認すべき具体的な理由です。
記録では表示された数値を残し、マシンを識別します。推測した滑車比で表示値を割ったり掛けたりしないでください。表示自体が何を意味するかも知る必要があります。繰り返しの比較に役立つ記録にするには、アタッチメントと設定もそろえる必要があります。別のマシンでの厳密な等価重量を計算したふりをせずとも、記録は残せます。
具体例:2つのジムで別々の履歴を残す
このオリジナルの例は、識別した2台のマシンで行うシーテッドケーブルロウを追います。数値はすべて記録方法を示すための架空のものです。各回はワーキングセット3つで、各マシンの2回の利用では設定を変えていません。推奨するワークアウトでも、利用者の成果でもありません。
2つのジムの記録例CSVをダウンロード(英語)すると、器具の識別情報、設定、表示重量を使うルールを含め、1セット1行の記録を確認できます。表計算で開き、日付を比較する前に器具IDで絞り込んでください。ファイルは数式のない通常のデータであり、アプリへの自動取り込みを保証するものではありません。
| 利用日 | 表示重量と完了した回数 |
|---|---|
| メインジム・M1・9月10日 | 45 kg・10、10、9回・合計29回 |
| メインジム・M1・9月17日 | 45 kg・11、10、10回・合計31回 |
| ホテルジム・H1・9月12日 | 35 kg・12、11、10回・合計33回 |
| ホテルジム・H1・9月19日 | 35 kg・12、12、11回・合計35回 |
M1では、同じ表示重量で3セットの合計回数が2回増えています。記録上の重量 × 回数の合計は、45 × 29 = 1,305から45 × 31 = 1,395 kgへ変わります。H1では35 × 33 = 1,155から35 × 35 = 1,225 kgへ変わり、こちらも同じ重量で2回増えています。
これは、それぞれの設定内では役立つ観察です。ただし、マシンをまたいで1,395と1,225を比較しても、どちらがきつかったか、どれほど筋力が高かったかは分かりません。メインジムの45からホテルの35へ変わっても、筋力低下の証拠ではありません。数値と一緒に器具も変わっています。
フリーウェイトの表示も確認する
合計重量を記録するルールなら、実際のバーの重さを含める必要があります。すべてのバーが20 kgではありません。RogueのBella Barは15 kgと明記され、同じ製品ページではOhio Barが20 kgとされています。[2]いつものジムでの思い込みを持ち込まず、使う器具を確認してください。
左右に10 kgのプレートを1枚ずつ付けると、他に数える器具がない場合、15 kgのバーなら合計35 kg、20 kgのバーなら合計40 kgです。メモ上のプレートは同じでも、合計は異なります。自分のルールに従って合計を記録し、変化の説明に必要ならバーの情報も残してください。
ダンベルでは、単位と、ログが片手分か両手分かの両方を確認します。ポンド表示は、明示的に換算して結果を統一して記録するのでなければ、ポンドのまま残します。ダンベル重量の記録方法では、両手同時、交互、片腕の例を紹介しています。
ジムごとに別の種目が必要?
いいえ。建物が変わっただけで、新しい種目履歴を作る必要はありません。動作、負荷の記録ルール、設定を比較可能だと確認できるなら、種目をそろえ、場所は補足情報として残します。数値をまとめると後の比較を誤らせる場合に、マシンやバリエーションを分けてください。
「ロウ2」のように、1か月後に意味が分からなくなる名前は避けます。「シーテッドケーブルロウ・ホテルH1」のほうが明確です。後で2つの記録が同じマシンを指していたと分かったら、元の日付と完了した値を保ちながら、名前を統一して修正します。名前の整理によって、実際に挙げた内容を書き換えてはいけません。
いつもの種目ができない場合
予定した種目と実際に行った種目を区別できるようにします。ケーブルロウをダンベルロウに置き換えたなら、実際に完了したダンベルロウを記録し、置き換えたことをメモしてください。新しい動作に古い種目名を引き継ぐと、数値が同じ種目の続きであるかのような誤った履歴になります。
スクリーンショットからトレーニングプランを取り込む場合にも確認する価値があります。まず原本の内容をそのまま残し、その後で場所に応じた置き換えを意識的に行います。使えないマシンがあることで、取り込み中に気付かない種目の取り違えが起きないようにしましょう。
対応する記録を使って進捗を見直す
- 同じ種目、器具、設定で行った前回の利用記録を探します。
- 回数や合計を比較する前に、単位、負荷の記録ルール、ワーキングセット数を確認します。
- 置き換えや条件変更のメモを読みます。不確かな比較には、その不確かさを残します。
- 「M1の45 kgで2回増えた」のように観察を正確に書き、次の目標は自分のプログラムに従って決めます。
推定値にも同じ姿勢が必要です。1RM計算ツールは、異なるマシンを等価な種目にはできません。回数記録、ボリューム合計、推定最大重量の違いは、推定1RM、ボリューム、回数PRを参照してください。まず比較可能な記録をそろえ、集計はその後です。
出典
- [1]Life Fitness. Dual Adjustable Pulley, product code CMDAP. Life Fitness equipment specifications. 閲覧日 2026年9月24日. www.lifefitness.com/en-eu/catalog/strength-training/cable-machines-functional-trainers/life-fitness-dual-adjustable-pulley
- [2]Rogue Fitness. The Bella Bar 2.0 - Black Zinc. Rogue Fitness product specifications. 閲覧日 2026年9月24日. www.roguefitness.com/rogue-bella-bar-2-0-black-zinc
